長崎県の東彼杵郡に”こうばる”という蛍の群生を観察できる自然豊かな町があります。そこに流 れる石木川に、ダムの建設計画が立ち上がったのは1962年も前の話です。住民と行政は意見が対 立し、話し合いが平行線のまま約60年が経ち、2013年ついに国がダム事業の採択が決定しました。 

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　ネットインフラの充実が一層進んだ現代でも、我々の知らない所で13世帯54人の土地が奪われよ うとしています。人知れずに、このような問題が終結へ進んでしまう社会が当たり前であってい いのでしょうか。

 

　アートは、いま私たちが直面している時代のさまざまな断面を作品に反映させ、私たちに多くの 示唆を与え得る可能性を秘めています。我々はその機能を使って、この問題に想いを巡らしていく人びとを増やすためアートプロジェクトを進めてきました。